コンサル業界の種類
この記事では「事業再生コンサルタント」という職業に興味がある人に向けて、コンサルティング業界における「事業再生コンサルティング」の位置付け、役割や業務の特徴を解説します。
すべてのコンサルティング業界に共通するもの
- クライアント企業の経営課題の特定
- 課題解決のための戦略・打ち手の提案
- 実行に向けたサポート
コンサル業界内にも様々な領域があり、それぞれ対象とするクライアント、サポートする範囲や深さが異なります。
事業再生コンサルティングの主なミッションは、経営危機に陥ったクライアント企業を立て直し、企業の倒産・廃業を防ぐこと、事業を成長軌道に乗せることです。
財務分析、事業分析、再建計画策定など、高度な専門性と幅広いスキルが要求されるため、コンサル業界の中で難易度が高い仕事と認識されています。
企業の命運を左右する責任の重さがありますが、コンサルタントとしての総合的な能力向上、大きな達成感を得ることができます。
事業再生コンサルおすすめ5社の比較表
会社名 | 山田コンサル ティンググループ |
みそう パートナーズ |
AGS コンサルティング |
ロングラック パートナーズ |
フロンティア・ マネジメント |
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特徴 | 各業界・業種に特化したコンサルタントが多数在籍し、専門性が高いコンサルティングを提供 | 経営者と共に歩む、再生から成長までの一気通貫支援が強み | 専門性を持った最適なチームを編成し、個人経営から大手企業まで幅広く支援 | 地域の中小企業をメインに、現場常駐によるファクトベースの分析のもと事業再生を支援 | 多様な背景を持った専門家が多様なソリューションを提供。 金融機関に太いパイプを持つ |
クライアント 企業の規模 |
中小企業〜中堅企業 | 中小企業〜中堅企業 | 小企業~中小企業 | 中小企業〜中堅企業 | 大企業 |
売上イメージ | 1億未満~1000億円以上 | 30億~500億 | 10億未満~2,000億円以上 | 10億~数十億円 | 10億未満~1000億円以上 |
有資格者 | 公認会計士19名/税理士31人/弁護士1名/司法書士21名/社会保険労務士7名/中小企業診断士31名 | 公認会計士20名(USCPA含)/税理士1名 | 公認会計士 92名/税理士 95名 | 公認会計士・税理士・中小企業診断士など | 弁護士・会計士・税理士、経営コンサルタント・産業アナリストなど |
事業再生コンサルタントの業務フローと必要なスキル
フェーズ | デューデリジェンス (現状分析) |
新たな事業計画を策定(事業再生計画書・数値計画書) | モニタリング | 実行支援 |
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実施事項 |
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成果物 |
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依頼主 |
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フェーズごとに 役立つ経験やスキル |
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スキル (業界全体) |
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活かせる資格 |
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事業再生コンサルタントのキャリア・資格保有者
- 戦略コンサルティングの経験者
- 業務コンサルティングの経験者
- 銀行での
再生業務・融資営業などの経験者 - M&A業務の
経験者 - 公認会計士
- 弁護士
- 税理士
- MBA
(経営学修士) - 中小企業診断士
上記のとおり、事業再生コンサルタントの世界では多様なキャリアや経験をもつ人、資格保有者が多く活躍しています。キャリアや経験、資格は事業再生コンサルタントとしての専門性と信頼性を高めるのに役立ちます。
たとえば公認会計士は企業の財務状況の詳細な分析や財務健全化計画の策定ができますし、税理士は再生計画における税務戦略の立案に貢献できます。
ただし、キャリアもスキルも必ずしも必要ではありません。日々の業務のなかで実務経験、実践的なスキルを磨くことは十分可能です。