目次
事業再生に強いおすすめコンサル会社5社とコンサルの選び方
「事業再生」は自社だけでは実現できないことが多く、事業再生コンサルの力を借りることが重要になります。
そのため、事業再生コンサル会社選びが「事業再生」の成否を決めるといっても過言ではありません。
本コラムでは、事業再生に強いおすすめコンサル会社5社とコンサルの選び方を紹介します。
事業再生コンサルおすすめ5社の比較表
会社名 | 山田コンサル ティンググループ |
みそう パートナーズ |
AGS コンサルティング |
ロングラック パートナーズ |
フロンティア・ マネジメント |
---|---|---|---|---|---|
特徴 | 各業界・業種に特化したコンサルタントが多数在籍し、専門性が高いコンサルティングを提供 | 企業再生・事業再生を得意とし、経営者に寄り添った柔軟かつ根拠にもとづいた提案が強み | 専門性を持った最適なチームを編成し、個人経営から大手企業まで幅広く支援 | 地域の中小企業をメインに、現場常駐によるファクトベースの分析のもと事業再生を支援 | 多様な背景を持った専門家が多様なソリューションを提供。 金融機関に太いパイプを持つ |
クライアント 企業の規模 |
中小企業〜中堅企業 | 中小企業〜中堅企業 | 小企業~中小企業 | 中小企業〜中堅企業 | 大企業 |
売上イメージ | 1億未満~1000億円以上 | 30億~500億 | 10億未満~2,000億円以上 | 10億~数十億円 | 10億未満~1000億円以上 |
有資格者 | 公認会計士19名/税理士31人/弁護士1名/司法書士21名/社会保険労務士7名/中小企業診断士31名 | 公認会計士20名(USCPA含)/税理士1名 | 公認会計士 92名/税理士 95名 | 公認会計士・税理士・中小企業診断士など | 弁護士・会計士・税理士、経営コンサルタント・産業アナリストなど |
契約締結までのフローと費用 | お問い合わせ、面談、提案・見積もりまでは費用は発生しない | お問い合わせ、ヒアリング、支援内容の提案・見積もりまでは費用は発生しない | ご要望の確認、資料状況・管理体制等の確認、ご提案・お見積り。 費用については要問い合わせ |
要問い合わせ | 要問い合わせ |
費用 | 平均帯 | 平均帯 | 低額帯 | 低額~平均帯 | 高額帯 |
公式ホームページ | https://www.yamada-cg.co.jp/ | https://misou-p.com/ | https://www.agsc.co.jp/ | https://www.longblack.co.jp/ | https://www.frontier-mgmt.com/ |
おすすめ企業一覧
山田コンサルティンググループ
おすすめポイント
事業再生や事業承継、経営革新、M&Aのほか、持続的成長、IT、海外事業、不動産など、幅広いコンサルティング領域に対応しているコンサルティング会社です。
それに対応するため、公認会計士や税理士、司法書士、弁護士などの有資格者を多数揃えており、経理サポートも充実しています。
国内13拠点のほか、海外7拠点を展開、アジアやアメリカ、ヨーロッパ、南米の提携先とも連携を行っている、グローバルなコンサルティング会社です。
みそうパートナーズ
おすすめポイント
大手監査法人で様々な事業再生を成功させてきたメンバーが設立した事業再生コンサルティング会社です。
在籍メンバーの半数以上が公認会計士をはじめとした資格保持者や、戦略系コンサルティングファームの出身者であり、専門性の高い多様なコンサルタントが在籍しています。
このような背景を持つプロ集団が、多角的な視点から顧客をサポート。
「企業の強みを把握して残すこと」と「真の課題を認識してもらうこと」の2つの視点から、顧客の「再成長」を目指したコンサルティングを行っています。
AGSコンサルティング
おすすめポイント
会計士55名と税理士78名から構成される、事業再生コンサルティングをメイン事業としている総合会計事務所です。
総勢130名以上のプロフェッショナルメンバーが持つ会計・税務の知見やスキルが企業再生の一助となってくれます。
同社は、中堅・中小企業を中心に、個人経営から大手企業まで、幅広いクライアントに対して様々なサービスを提供しています。
そのため、どんな企業でも利用しやすい事業再生コンサルティング会社だと言えるでしょう。
ロングブラックパートナーズ
おすすめポイント
全国各地で300社を超える顧客に対して事業再生支援を行ってきました。
顧客が置かれている状況を把握するため、現場常駐での徹底した再生支援をおこなっているのが特徴です。
中小企業再生支援協議会などの公的な私的整理の枠組みを活用した事業再生計画・経営改善計画の策定支援における豊富な実績がある事業再生コンサルティング会社です。
フロンティア・マネジメント
おすすめポイント
経営コンサルタントや産業アナリストなどのビジネス専門家、弁護士、公認会計士などが集まった事業再生コンサルティング会社です。
さまざまなバックグラウンドを持つ事業再生のプロが数多く在籍しており、主に大手地銀からの紹介案件が多く、高い信頼度を誇っています。
事業再生コンサルの力量は、「再成長」させるかどうか
「事業再生」の本来の目的は、企業の事業を蘇らせ「再成長」させることです。
この「再成長」とは、マイナスをゼロにするだけでなく、プラスに伸びていくことを意味しています。
有利子負債圧縮のための資産売却やコストの削減、役員報酬や賞与の低減など、マイナスをゼロにする提案だけをしてくるようなコンサルタントは、本来の事業再生を遂行できていないといえます。
力量がある事業再生コンサルタントとは、事業を再成長させるところまで計画を立て、実行支援ができるコンサルタントです。
おすすめできる事業再生コンサル会社とは、「再成長」を目指して支援ができる会社ということになります。
コンサル会社5社をおすすめする理由
「事業再生のリアル」で挙げているコンサル会社5社をおすすめするには、理由があります。
その理由を以下に列記してみましょう。
豊富な事業再生の実績がある
コンサルティングにはさまざまな領域がありますが、なにはともあれ事業再生コンサルの実績が豊富であることが一番です。
事業再生はケースごとに解決策が異なります。事業再生の実績がある会社はその数だけ解決策を持っており、実績に裏打ちされた対応が期待できるからです。
公認会計士などの専門家が対応
事業再生を成功させるには事業状況の把握だけでなく会計・財務の状況からの問題把握が欠かせません。
そこで、公認会計士、税理士など経営の数字を分析できるスペシャリストが数多く在籍しているコンサル会社が求められます。
さらに、弁護士や社会保険労務士など、事業再生に関連する専門家と連携していることも重要です。
事業と財務の両面から再構築を進める
企業の事業が再生し「再成長」するためには、資金面での再構築だけでなく、事業の再構築が必要になります。
そこで事業面における問題点をあぶり出しながら、マーケティングをはじめ、業務の効率化や利益の創出方法、社員の意識改革など、事業面での再構築を支援していくことが求められます。
財務だけでなく事業も含めた両面で、再生計画を立てることができるかどうかが重要です。
コンサル会社選び5つのチェックポイント
自社の事業の「再成長」を支援してくれるコンサル会社はどのように選んでいけば良いのでしょうか。
最適な事業再生コンサル会社を選ぶための5つのチェックポイントを紹介します。
①経営者に寄り添ってくれるか
事業再生を成功させるためには、経営者は自らの経営判断はもちろんのこと、自社の問題をすべてさらけだすことになります。
一方、事業再生を目指す経営者には、企業理念や従業員に対する熱い想いがあることも多くあります。
そこで、さまざまな問題や想いを背負った経営者に対して寄り添う姿勢があることは、コンサル会社のコンサルタントに必須の条件となります。
担当する企業が事業再生できるまで粘り強く努力を続けるためには、お互いに信頼関係が築けるかが最重要ですので、コンサルタントが経営者に寄り添ってくれるかどうかは大事なことです。
②金融機関との交渉ができるか
資金繰りが厳しい、あるいは運転資金が不足しているような場合には、融資をしてくれる金融機関との交渉が最優先になります。
そこでコンサル会社には、財務分析を行い、経営改善計画書を作成することが求められます。
同時に、金融機関との交渉方法をアドバイスしてくれ、交渉にも立ち会ってくれるかどうかも確認しましょう。
事業再生の実績が豊富なコンサル会社であれば、金融機関との交渉の経験値が高く、金融機関とのパイプを築いていることもあります。
③事業面での解決策を提示できるか
事業を再構築する際、無駄なコストの削減や人件費カットなど、支出を抑えることが優先されがちです。
しかしそれ以上に、収益を増やすことも事業を再生するための大事な解決方法です。
そこでコンサル会社には、マーケティングや組織改革、従業員の意識改革といった視点からも、解決策を提示してくれるかどうかが求められます。
また、事業再構築の提案は、自社のビジネスモデルへの理解や、組織の状態、従業員の意識など、踏み込んだヒアリングと分析がないとできません。
そのコンサル会社には、事業を立て直す意志とスキルがあるかどうかもチェックするようにしましょう。
④自社と同じ業種に精通しているか
幅広い業種・業態に対応している事業再生コンサル会社もありますが、特定の業種を得意としているコンサル会社もあります。
事業を再構築し再生するためには、自社が属する業界への理解も欠かせませんので、自社の業種に精通しているかどうかはチェックポイントの一つです。
いくらコンサルティング自体の実績があったとしても、その業種に精通していなければ的外れなコンサルになってしまう可能性があります。
⑤実行支援をしてもらえるか
コンサル会社によっては、事業再生計画の立案・アドバイスだけを行う会社もあります。
再生フェーズにある会社は、そもそも人材やスキルなどのリソースが不足していることがあります。
再生計画の立案・アドバイスだけで再生計画の実行支援がなければ、絵に描いた餅になることもあります。
実行支援を含め再生まで伴走してくれるかどうかを確認しましょう。
まずは見積もりまで無料のコンサル会社に問い合わせを
コンサル会社に「事業再生」を依頼する際には、コンサルティング費用を払えるかどうかという不安を感じる経営者も多いでしょう。
そこでまずは支援内容の提案と見積もりを依頼し、契約締結前に検討することをおすすめします。
契約までのフローとして、問い合わせ後にヒアリングをし、支援内容と見積もりを提示したうえで契約締結とする事業再生コンサル会社もあります。
「事業再生のリアル」がおすすめする5社の事業再生コンサル会社の中には見積もりまでは無料の会社もありますので、支援内容を確認してから契約することができます。
もしその事業再生コンサル会社が支援できない規模感の場合であっても、他のコンサル会社を紹介するといった誠実な対応をしてくれる会社もあります。
問い合わせをすることで、その会社は信頼関係が築けるかどうかの判断もできます。
まずは問い合わせをしてみて、共に事業再生を目指すパートナーになり得るかどうかを判断するようにしましょう。
まとめ:自社に合った事業再生コンサルを見つけるには
事業再生コンサル会社を選ぶ際は、実績紹介をしっかりとチェックし、事業再生に向かう姿勢とノウハウを確認することがおすすめです。
事業再生コンサルは、財務改善だけでなく、事業そのものを再構築し再生するのが仕事です。
再生計画の立案はもちろん、ビジネス全般への知見とノウハウがあるかどうか。同時に、経営者や従業員に寄り添う気持ちがあるかどうかを確認しましょう。