老舗紙おむつメーカー近澤製紙所が負債33億円で民事再生法の適用を申請

2024年08月08日

会社名 株式会社近澤製紙所
再生方法 民事再生
申請日 2024年4月8日
負債額 33億200万円
本社所在地 高知県
資本金 7000万円

株式会社近澤製紙所(高知県吾川郡いの町4003)は、2024年4月8日に高知地方裁判所へ民事再生法の適用を申請し、同日に保全命令を受けました。同社が抱えている負債総額は約33億200万円にも及びます。

近澤製紙所は1907年に創業、1953年に法人化された老舗紙おむつメーカーです。自社ブランド「メディパッド」の製造と国内製紙メーカー向けのOEM受注も行っていました。同社はかつて大手製紙メーカーの製品供給の一翼を担っており、2018年3月期には年間売上高が約41億5000万円にのぼりました。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって海外市場向け受注や大手製紙メーカーが内製化を進行したことでOEM受注が激減。2023年3月期の売上高は約34億7400万円にまでダウンしてしまいました。また、原材料であるパルプの価格高騰によって製品価格への転嫁が思うように進まず、約3億6600万円の赤字決算を余儀なくされたそうです。

同社は経営努力として不採算取引の見直しや人員削減を行いましたが、借入依存度が高いことから資金繰りに行き詰まり、状況の改善には至りませんでした。また、同社の経営危機に追い打ちをかけたのは、関連会社の近澤商店の破産申請です。近澤商店が主要な取引先であった近澤製紙所は、自力での再建が困難となって民事再生法の適用を申請するに至ったとのことです。

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