学習塾大手の個別指導塾スタンダードが103億円の負債を抱え民事再生法を申請

2024年08月08日

事業再生・民事再生についてのニュース

会社名	株式会社個別指導塾スタンダード（株式会社SCホールディングス
公式HP	https://sc-holdings.co.jp/recruit/about/about.html
再生方法	民事再生
申請日	2024年6月28日
負債額	103億8023万円
本社所在地	福岡県
資本金	1000万円

株式会社個別指導塾スタンダード（福岡市博多区綱場町6-15 博多綱場スクエア1階）は、2024年6月28日に福岡地方裁判所へ民事再生法の適用を申請し、同日中に保全命令を受けました。同社の負債総額は約103億8023万円に達しており、個別指導塾スタンダード単体で約60億円、グループ企業であるSCホールディングスで約43億円を占めています。

同社は2001年に福岡県で創業し、2002年には有限会社スタンダードカンパニーとして法人化、2013年に現商号に改称されました。小学生や中学生を対象とした学習塾「個別指導塾スタンダード」を運営。ピーク時には全国で約500教室を展開しており、低価格かつ質の高い個別指導を提供することで2019年4月期には年収入高82億円を記録するといった成長を遂げてきたのです。

しかし、同社は新型コロナウイルスの影響で対面授業が制限され、不採算校が増加したことで教室数は減少。2023年には500以上も展開した教室も約290校まで縮小。また、収入も2019年の82億円から約30億円にまで落ち込みました。

さらに、関連企業である株式会社SCホールディングスが民事再生法の適用を申請したことで、グループ全体の経営が大きく揺らぎました。SCホールディングスは同社の監督に携わり経営にも深く関わっていたため、連鎖的に経営難に陥ったことで、民事再生法の申請に至ったとのことです。