2023年09月19日
| 会社名 | 白井松器械株式会社 |
|---|---|
| 公式HP | https://www.shiraimatsu.co.jp/ |
| 再生方法 | 民事再生 |
| 申請日 | 2023年9月19日 |
| 負債額 | 86億9,682万円 |
| 本社所在地 | 大阪府 |
| 資本金 | 3,000万円 |
白井松器械株式会社(大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1-19-16)は2023年9月19日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日のうちに保全処分と監督命令を受けました。申請代理人は鈴木規央弁護士ほか2名で、監督委員には加藤清和弁護士が選任されています。負債金額は86億9,682万円です。
同社は明治5年、1872年に医療器械商として創業。1924年に法人となりました。以降も医療、理化学機械の製造・販売に携わり、特に病理・解剖用機器に関しては定評があり、国内のほとんどの病理検査室をもつ主要病院と取引実績があります。東京や九州、北関東にも拠点を設け、94年10月期には売上高約47億円を計上しました。
しかし、競合他社との競争の激化、製薬会社の合併、国立大学の独立行政法人化にともなう予算カットなどさまざまな理由で受注が激減。売上に伸び悩み借入金が増加し、業績は悪化。金融機関からの追加の借入も難しくなったことから、99年頃から粉飾決算をするように。経営は厳しいながらも業績が安定しているように見せかけて追加融資を受け、その裏ではどんどん負債が増えていきました。
近年では脱臭や除菌、害虫忌避システムなどの事業にも展開し、海外での新規事業展開で業績の改善を目論んでいましたが、2023年に一部の金融機関から決算内容に疑念を持たれ、一括返済を迫られる事態に。資金繰りが悪化し、今回の措置に至りました。今後はスポンサー企業を募って事業再建を図るということです。
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