2024年08月28日
| 会社名 | 有限会社森山水産 |
|---|---|
| 公式HP | |
| 再生方法 | 民事再生 |
| 申請日 | 2024年8月28日 |
| 負債額 | 約39億3400万円 |
| 本社所在地 | 鹿児島県垂水市牛根麓1306 |
| 資本金 | 500万円 |
有限会社森山水産(鹿児島県垂水市牛根麓1306)は、2024年8月28日に鹿児島地方裁判所に対して民事再生法の適用を申請し、同日付けで監督命令を受けました。申請代理人には神戸綜合法律事務所の西川精一弁護士を含む3名が指名され、監督委員には南日本総合法律事務所の西達也弁護士が選ばれました。負債総額は2024年4月期決算時点で約39億3400万円に達しています。
同社は100基以上の養殖用いけすを所有し、ブリやハマチの大規模な養殖を展開していました。2014年には新たな加工センターを建設するとともに、国際的に高く評価されるHACCP(ハサップ)の認証を取得。同年の売上高は約14億7000万円に達するなど、順調な経営状況にありました。
ところが、養殖魚に病害や寄生虫による甚大な被害が発生し、2015年12月期から3期連続で赤字を計上。その結果、2019年12月期には債務超過額が約13億円にまで拡大しました。さらに、新型コロナウイルスの影響により需要が低迷し、2024年4月期の売上高は約11億3900万円に低迷。また、ロシアのウクライナ侵攻などの海外情勢や急激な円安の影響を受けて飼料価格の上昇や加工コストの増大という要因も重なり、収益性が急激に悪化してしまいました。過去の設備投資による負債も積み重なっており、債務履行も厳しい状況に。在庫手当や赤字補填のための運転資金の借入れが続いた結果、ついに資金繰りが限界に到達。法的手続きを選択せざるを得ない状況となりました。
同社の民事再生法の申請に伴い、既に複数の企業がスポンサー候補として支援する意向を示しており、今後はこれらの企業の支援のもとで引き続き事業を行っていく予定です。
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