【公認会計士が語る事業再生】事業再生が成功する条件

私が再生案件で関与する場合、クライアントだけでなく従業員の方ともよくお話をするのですが、再生が上手くいった会社の社長の多くは、従業員からの人望が厚いという特徴があります。
厳しいけれど仕事が出来るとか、能力は乏しくても人間性が優れているとか、内容はそれぞれですが、今は再生途上で苦しい状況にあるけれども社長が決断して旗を振ったときに、信じてついてきてくれる従業員が非常に多い会社は再生に向けての好循環が産まれます。

我々が関与して事業再生を支援するという点で考えると、将来の事業の再成長まで視野にいれるので、一定の事業規模があった方が打ち手が多くとれると思います。
あくまで目安になりますが、メーカーだと30億円以上、卸や小売であれば50億円以上の売上があると色々と動きやすいと感じています。

新しくクライアントになっていただいた社長からは、今まで色々な相談をできる相手が身近にいなかったと言う話をよく聞きます。
古くからの顧問弁護士さんや顧問税理士さんがいても事業の話になると相談にのってもらえないことも多いし、従業員にすべて相談するわけにはいかないということもあって、結果孤独になりがちだと思います。
そんな時にコンサルの門をいきなり叩こうと思うと、費用がかなりかかるのではないかとか、不安になり躊躇されるかと思います。
我々は相談を聞いたからと言ってすぐに報酬を請求をしたりすることはありませんので、事業で困ったことがあったら安心してまずは相談に来ていただければと思います。
もちろん我々が受けた相談事に対しすべてお応えできるわけではないと思いますが、我々がやってきた数多くの事例、経験がございますので、何かしら相談に来ていただいた方にはメリットのあるお話ができると思います。

相談する相手を間違ってしまうと間違ったアドバイスで導かれてしまうこともあるので、相談先の選定には注意が必要です。
例えば粉飾をしてしまっている場合など、私は全て最初にさらけ出して「申し訳ありませんでした」から再生をスタートするのが最善だと思いますが、「粉飾は隠しておきなさい」とアドバイスする方も中にはいるでしょう。
粉飾は隠すことで更に会社の信頼を地の底へ失墜させ、二度と立ち上がれなくなります。

再生の現場においては「やっていいこと・やってはいけないこと」が間違いなく存在しますし、同じく「今やるべきこと・今は考えなくてよいこと」もあるので、そういった動き方は、我々のように長く事業再生の世界に関与してきた人間に相談する事がベストだと思います。

相談できる相手がいない方は是非弊社にご相談頂けたらと思います。
1度お話を聞くことで、我々は何が起きているのかを把握でき、社長はこれからどう動くべきなのか、どういったリスクがあるのか等々、先の見通しを立てることも可能になります。
我々は、過去の多くの事業再生経験を通じて多くのノウハウを持っているので、会社の状況に応じた適切なアドバイスが可能です。