株式会社信州伊那国際ゴルフクラブが民事再生・33億円の負債を抱えての申請

2024年07月29日

事業再生・民事再生についてのニュース

会社名	株式会社信州伊那国際ゴルフクラブ
公式HP	https://inakoku.jp/
再生方法	民事再生
申請日	2024年1月24日
負債額	33億円
本社所在地	東京都
資本金	3,000万円

株式会社信州伊那国際ゴルフクラブは2024年1月24日に資金繰りの悪化などを理由に東京地裁に民事再生法の適用を申請しました。負債は債権者約3000名に対し33億円です。同ゴルフクラブは1971年（昭和46年）9月15日にオープン。長野県伊那市の南アルプスの丘陵地にあり、1984年（昭和59年）には日本女子プロゴルフ選手権が開催され、日本国内でも知名度の高いゴルフ場のひとつです。元々は木下茂代表取締役のキノシタグループのゴルフ場として開場しましたが、2015年（平成27年）に不動産関連会社の（株）ジー・プロジェクトに売却され経営が続けられていました。

（株）ジー・プロジェクトは以前にもキノシタグループからゴルフ場を取得しており、信州伊那国際ゴルフクラブは3つめの取得となりました。同社の代表は他にもゴルフ場経営に関わるなど不動産が事業の中心ながらゴルフ場運営に精通している人物として知られていたようです。

今回の民事再生で、信州伊那国際ゴルフ場事業は子会社の伊那国際ゴルフクラブ（株）に譲渡となりますが会員のプレー権は継続して保護されることになっています。入札でスポンサーとなった坪井工業（株）に株式は譲渡される予定です。この株式譲渡代金等を債券の配当に充てる方向で、債務は子会社には移転されないことになっています。