「森のたまご」などで知られる国内大手鶏卵販売業者イセ食品が会社更生開始

2023年03月25日

会社名 イセ食品株式会社
イセ株式会社
公式HP https://www.ise-egg.co.jp/
再生方法 会社更生
申請日 2023年3月25日
負債額 約278億円(イセ食品株式会社)
約171億円(イセ株式会社)
本社所在地 千代田区有楽町2-10-1(イセ食品株式会社)
富山県高岡市福岡町福岡新181(イセ株式会社)
資本金 2,000万円(イセ食品株式会社)
4,200万円(イセ株式会社)

イセ食品株式会社(東京都千代田区有楽町2-10-1、代表:田中保成氏)と関連会社であるイセ株式会社(富山県高岡市福岡町福岡新181、代表者同じ)は2023年3月11日に債権者より会社更生法を申し立てられており、3月25日に東京地裁から会社更生開始決定を受けました。管財人には高井章光弁護士が選任されています。

イセ食品は国内大手の鶏卵販売業者として知られ、鶏卵や液卵の卸売事業を手掛けていました。子会社や関連会社を含め採卵鶏を1,300羽以上飼育し、種鶏や親鶏の飼育、採卵、パッキング、配送まで一貫して対応。特に栄養強化卵の開発に力を入れており、1990年には「森のたまご」を発売し、ロングセラー商品となりました。2018年1月期の売上は過去最高で約470億6,000万円。2019年には日本初の機能性表示食品卵「機能性表示食品伊勢の卵」を発売しました。

しかし、従来から多額の債務を抱えており、それに加えて新型コロナウイルスによる会食需要の低迷や資料価格の高騰などによって業績が悪化。2020年1月期には14億円の赤字を計上しました。

金融機関とバンクミーティングを開催し、私的整理を目指していたが話がまとまらず、債権者から会社更生を申し立てられ、今回の措置に至り、関連会社も連鎖しました。

なお、スポンサーとして株式会社SMBCキャピタル・パートナーズが名乗りを上げ、今後イセ食品を支援していくそうです。

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