月刊誌『Newton』を発行する株式会社ニュートンプレスの前社長が出資法違反の容疑で逮捕。その影響から民事再生法の適用へ

2017年02月20日

科学雑誌『Newton』を発行する株式会社ニュートンプレス（東京都文京区大塚3-11-6　大日本図書大塚三丁目ビル6階）は2017年2月20日、東京地裁に民事再生手続きを申し立てました。負債金額は1,000万円です。

1981年創刊に創刊した月刊誌である『Newton』は「科学の面白さをわかりやすく伝える」を理念にイラストや写真を多用した誌面で科学ファンから支持されてきました。最大発行部数は8万5000部であり、科学雑誌としては国内最大を誇っていました。

この『Newton』をめぐっては、2017年2月に前社長が定期購読者から出資金を不正に預かったとして出資法違反の容疑で逮捕され、有罪判決が確定しています。その影響から同社は同年同月には民事再生法の適用を申請し、東京地裁に認可されました。

民事再生法の適用後は社屋の移転と広告費の縮小などによって経費を削減し、従来通り月1回のペースで『Newton』の発行を続けつつ、約10年かけて負債を弁済する見通しです。編集部の体制や従業員の給与などに変更はないということです。

さらに2023年10月５日付に同社は株式会社朝日新聞出版が株式会社ニュートンプレスの全株式を取得し、同社は朝日新聞グループのグループ会社となっています。

同社の代表取締役は高森康雄氏が務め、これまで同様の編集方針で科学専門の出版社としてさらなる成長を目指します。

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